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2024/05/17 17:05 |
「HATING」裏話

どうせ俺得ブログなので俺が得することを書く!
いろいろと垂れ流し注意。

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前述の通り、異常な状況……というより異常な心境のまま書き始めた作品。
良くも悪くもすべての始まり。俺設定幻想郷の原点。そして萃香への土下座ライフの始まりだった。


二次創作も、十八禁も、完全に処女でした。エロってどう書いたらいいんですか。今でもわかってる気しませんけれども。


もともと、退廃的でぐちゃぐちゃな主従逆転ものがエロいなあ、と思ってたので、それでやろうと思っていた。藍に紫を呼び捨てさせて、一行目からネチョで、紫に藍様って呼ばせて、最終的には一回転して藍に紫様。
どうせ息抜き息抜きと軽い気持ちで書き書き。
プロットもなく、さらさらさらと台詞だけ連ねて。





したら全ッ然キャラ動かねえのな!





で、なんかむしゃくしゃしたので、心の赴くままに追ってみた。なんとなくキャラの立ち位置決めて、もうほとんど迸るまま、藍に行く末を任せた。
藍と萃香は、某フロムの×箱ゲームの、九尾と酒呑童子的な
どうせ昔話なんだからと、紫は妖怪になったばかりなイメージ。もろで少女。

そうしたらぬるぬる動くわ動くわ。ありがとう俺のなかの厨二病。


おまえにできる限り丁寧に書け、やれるだけのことをしろ、って諭された気分だった。
二次だろうがエロだろうがどのみち全力でやる以外に小説の書き方なんて知らなかったもんな。





萃香。
三角関係だったら、一番格好いいのは、なにも言わずに誰にも覚られずにそっと身を引くやつだと思う。
TODのジョニーさん的な。そんな過去があっても、戦闘でも日常でも明るい、十八年後のアクラビでも明るい、三角関係の相手にさえ明るい、そんなイメージ。レディアントマイソロジー3に出て来い。マリーさんと一緒に出て来い。一番出てほしいふたりがなぜこの段階になってまだ出演未確定なんだと小一時間閑話休題。

そういうわけで萃香には身を引いてもらったのだが、書き上げたあとの罪悪感が半端じゃなかった。「HERE TO STAY」~「LOVE AND LUXURY」まで、全部彼女への土下座です。

もし藍が八雲邸の前にいなかったら、冬眠した紫を攫って、逃げ隠れるつもりだった。それだと、自分はそれでいいけれども、紫の幻想は道を閉ざされる。
最大の罪人である藍が、もし紫を受け入れ、自分の前に立ちはだかるようなら、自分が敗れてみせることで少なくとも、「社会」に対するポーズにはなる。
紫の隣に藍がいることを、藍になにかしらの傷を与えることなしには赦せない、そんなちょっとした身勝手さも。
そうした自分の身勝手さを自覚するのも辛くて、敗れたあと、「社会」からさえ去っていった。
反社会的なのは、「SEEN IT ALL」の椛やにとりと同系統。

相手を想うあまり身を引くのが大事なところ。幽香に対しても、それで踏み込むのを躊躇していた。

もともと「HERE TO STAY」はこの作品の完全な続編だったんだけれども、それはまた別の話。





紫。
どうしてこうなった。わかりません。

「すべてを受け入れる」というキーワードが九十パーセントこの紫のイメージを占めてます。俺なりにそのことを考えてみたら、おまえそれ、凄まじすぎるだろ、と。
藍を九尾狐にして、大罪人のようにしてみたとき、そうしたものに含まれるすべてを受け入れるのに、実際どれだけ強くならなければならないのか。
気が遠くなる。

作中に藍のモノローグ的に挿入した、「おぞましい運命 狂気染みた破壊行為 死 永遠に等しい虚ろな時間 胸中に未だ黒く滾る憎悪」は、まんまレミリアフラン幽々子輝夜妹紅なわけですが。

そういうの全部受け入れて宴会までやっちまってる幻想郷マジぱねえ。紫ぱねえ。

前述の通り紫少女時代的な舞台設定なので、ネチョもまんまです。さすがに突っ走りすぎた感は否めなかったけれども俺自重しない。今読み返すと未熟すぎて悶えますが一年経っても俺自体大して成長してないので謝らない。





藍。
「SEEN IT ALL」で、勇儀が「狂気染みた怖ろしいやつだったけど、そのぶん傷だらけだった」と言ってますが、だいたいそんな感じです。
主従になる前ということでがんがん紫を呼び捨てしてますが、これはもともと主従逆転もののネチョだった名残のわけで。そしてツンデレ。

困ったちゃんな紫に振り回される苦労人だったり、完全に紫よりも実力的に格下だったり、盲目的に紫に使われる立場だったり、そういうポジションで描かれる藍を山ほど見てきたので、こう、天邪鬼な俺としてはなんとなく反抗したくなった。

そしたらなんか目覚めた。俺は主従逆転じゃなくて主従対等に萌えるタイプだっt(ry

レミ咲もその流れです。潜在的に主従が同じ高さにいると激しく萌える。


ネチョ直前、藍が紫に対する自分の感情に気づく場面を書くのが一番楽しかった。ふらふらと逃げる紫を追って、廊下を回って歩くシーン。藍の部屋を開けたあたり。


藍の、というより、俺自身の感情が一区切りついたような感じだった。彼女たちを書くことで、自分の一部にふっと居場所が与えられてしまったような、そんな感覚。
浄化、というのが一番近いかもしれない。「書く悦び」って俺にとってはそういうことのようだ。全力で感謝しなければ、と思う今日この頃。





書いたはいいけれど、やはり投稿するのがすごく怖かった。今注意書きを見返すと予防線引きすぎで笑えるが、恐怖のまんま裏返しなわけで。










コメントの凄まじいあったかさに俺が死んだ。
ありがとうございましたっ!
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2010/11/16 02:09 | Comments(2) | TrackBack() | 東方

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コメント

LOVE AND LUXURY 上でのラストの萃香の心情吐露でHATINGの流れを汲んでいるとは思っていましたが、まさかそんな裏話があったとは…こういう作者さんの想いが聞けるのはだいすきです。
posted by cavaliers URL at 2010/11/16 21:32 [ コメントを修正する ]
>>cavaliers様
こういうのって実際作中で全部表現できてたらこうやって書く必要もないとは思うんですけれども、自重しませんでしたっ
以後の作品もぽつぽつ語ってこうと思いますんで、よろしくお願いします(何をだ
posted by 夜麻産 at 2010/11/21 00:28 [ コメントを修正する ]

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